Mr.Childrenというバンドの歴史

同性愛を真正面にから描いた作品

93年放送 同窓会

その作品とは1993年に放送され、今までにないテーマを取り上げたことから社会現象とまでいかずとも、一部の人達にとって好評を受けた『同窓会』という作品についてだ。ちなみに言えば、筆者は今作を今回の記事作成において初めて知ったほど。楽曲としてのCROSS ROADは知っていても、当時どんなドラマのタイアップだったのかというところまでは意外と知らないものだ。付け加えるなら、ミスチルというバンドで一番のセールスを記録している『Tomorrow never knows』もドラマのタイアップ曲とは知らなかったものです。

アーティストにとってそれはある意味では良点といえるでしょう。何せCROSS ROADが放送されていた当時は怖いものなしで制作されていましたが、今の時代でもし同性愛をテーマにするなら慎重な配慮が必要になるからだ。内容についてもあまり過激なものにしない、誰でもとっつきにくいものにすることへの配慮も重ねて必要になってくるものの、この同窓会は最早全ての限界点が振りきれた状態のないようなのです。

そんな作品のタイアップを受けたというだけでも驚きですが、まずどんな内容なのかを簡単に説明していこう。

作品概要

端的に説明すると、主人公とヒロインは結婚を控えているカップル。しかし主人公は女性を愛することは出来ても、実は男性にしか欲情しないというゲイだった。同性愛者でありながらも、社会的な身分と愛する女性のために結婚へと英断したものの、断ち切れない思いから足を運んだゲイバーにて年下のバイ・セクシャルである男性と一線を越えてしまう。それを知った婚約者は自暴自棄となり、同じように浮気しようとするも、残酷な事にその相手とは主人公が関係を持ってしまった男性だったのです。

主人公とヒロイン、そして新たにヒロインではなく主人公の男性を男と女が恋愛的な意味で取り合うというのが今作の特徴だ。そんな恋愛が何件となく繰り返されている、このドラマはそういう色を持っています。ではもっとより明確なあらすじを紹介していきましょう。

作品 あらすじ

高校の同級生だった折原七月と安藤風馬。二人は結婚を控えていたが、風馬は自身の男性に向ける欲情を否定出来ないほどに高まっていた。彼はゲイであり、初恋でもある親友の中康介へ気持ちをひた隠したまま、七月と結婚しようとしていたのだ。抑えきれない気持ちに見切りをつけるため、彼はゲイバーへと足を運ぶとそこで自分よりも若いバイの青年・嵐と知り合って一線を越えてしまう。その後七月はあるきっかけから風馬の同性愛志向を知ってしまい、自分も浮気してやろうと街へ繰り出してウリ専の青年に体を預けてしまう。

奇しくもそれが風馬に惹かれ始めていた嵐であり、奇妙な三角関係が始まろうとしていた。

全篇を通して

日本のドラマ史上において、これまで取り扱う機会すらなかった『同性愛』をテーマにした作品となっています。当時はまだまだ認知されない、病気みたいに見られていただけに社会的な注目度も非常に高かった。そんなドラマにミスチルの楽曲がタイアップされていたわけだが、内容は内容でかなり凄い。何せ通常のよくある三角関係ではなく、主人公である男性をヒロインともう一人の影が男というこれまでにない展開が目白押しだ。

今作の凄いところはそれだけではない、何が凄いかといえば女性が脱ぐシーンはわずかで後は男性の裸がメインでしかもそういう行為をするのも男性同士が基本という内容なのです。今の時代でここまで過激なドラマが作れるかといえば、かなり難しいだろう。何せやっていること、展開すること、全てが全てで呆れるようなことばかりだからだ。

関係はさらに飛躍して

筆者が一番目と耳を疑ったのは、風馬と康介が一線を越えてしまったところが挙げられます。元々カミングアウトするつもりのなかった風馬だったが、偶然にも訪れた公園で同性愛者同士が盛り場とするところに足を運んでしまったために、暴漢に襲われそうになる。最悪なことにそこには康介もいて、運動をしている中で叫び声を聞いて駆けつけてみると、親友が男に襲われているという異常な光景を目撃してしまった。

とりあえず助ける康介と、知られたくなかったと絶望する風馬。とつとつと語る自身の性癖に友情の終わりを覚えた風馬はその場を立ち去ろうとするが、そこで康介が取った行動は『究極の友情の証』として、風馬と肉体関係を結んでしまったのだ。

ドラマだからわかるが、普通ありえない展開と一言で片付けられてしまいます。理解ある親友と言うには、自分は女性しか愛せないと語っている点からも彼がいわゆるノンケであるのが見て取れる。ただ作品が進む中で皮肉にも複数の男性から輪姦されてしまうため、災難といえば災難だ。

話題にならないハズがない

見てもらえば分かるように、こんなセンセーショナルすぎるドラマのタイアップともなればミスチルというバンドの存在が知られないわけがない。また微妙に物語を意識した歌詞も相まって、視聴者の心を釘付けにするなどの相乗効果も相まって、ミスチルというバンドのスターダム路線は確立化されたと言ってもいいレベルに至った。良かったと言いたくなりますが、今の御時世でドラマを拝むことは出来ない点を考えると売れるためとはいえ、もう少し違う内容の作品はなかったのかと考えてしまいます。

HOME